荻原 浩 著「神様からひと言」感想

2008年07月31日 14:26


荻原 浩
Amazonランキング:56106位
Amazonおすすめ度:



大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。
 入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説!



共感できたし、笑えたし、スカッとしたし、面白かった!一気に読めた!!!

クレーム処理の仕事をしたことがあるなら特に共感できるのではないでしょうか???
電話をとったらいきなり怒鳴られる!まず、何の用事なのかを聞き出すまでか大変・・・というような。キレずに「ヘイヘイホー」と聞き流せるようになるまで大変です。

同じ問合せの電話でも、企業より掛かってくる電話ならビジネスライクに用件のみ的確に問い合わせてくれるんだが、それが特に個人だと妙に感情的・・・つーか、自分が言いたいことを表現できない、むしろ会話のキャッチボールすら成立しないようなのもあるからな〜。高度なコミュニケーション能力、心理読解能力が必要です。一般からの電話は。相手に的確に用件を伝えるという会話(これは一種のビジネススキルだよね・・・)に慣れていないお年寄りとかは仕方がないとは思うんだけど。

あと、苦情電話で「名前を名乗れ!」「責任者を出せ!」とかもあるある〜ですよね。たいがい自分の名前は名乗らないのに。あと、苦情の会話内容がいつの間にか国や社会への批判にまで壮大に発展していったり。そんなことをここで議論して何になるんだろう??と思ったり。

とにかくクレーム処理、ストレスのたまる大変なお仕事です。
それを物語の中では、クレーム処理のエキスパート篠崎が小気味良くスパッと解決していって清清しいです。もう、クレーム処理は二度としたくないけど、勉強になります。
ゆすりたかりのヤクザ屋さんを呼び出して撃退なんて・・・痛快!です。「相手を呼び出す」ってのキホンですよね。こっちから行くと監禁されちゃったりするから。
それにラストの凉平が会社の上層部にタンカ切るところも・・・爽快でした。現実にはできないけど。でも、だからこそスカッとするんですね。

それにしても、心を病んじゃってる人とか、トラブル発生の気配を察したらそそくさ逃げ出すダメ上司とか、普段は一見ダメオヤジだがクレーム処理に関してはエキスパートでトラブル時には「かっこいいv」と関心しちゃう人とか、窓口にヤクザ屋さんつーかチンピラ来襲とか・・・ありえないようだけど、私のホント昔のまるで職場そのもののようで・・・そのあたりも深く共感を覚えて、当時が懐かしいやら苦いやらで・・・いや〜過去の貴重な体験を思い出して感慨深かったです。


「こんなナめた会社現実にはありえね〜よ!」と思うのか「あるある〜...うちの会社??orz」と思うのかで評価が分かれるとは思いますが、自分は激しく「あるある〜!!!」だったので、余計にスカッと爽快だった一冊・・・でした!!!

他のサラリーマンの皆さんはどうなんでしょうか??




コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://katamariblog.blog117.fc2.com/tb.php/45-6e9414ad
    この記事へのトラックバック


    最近の記事